平成と呼ぶのもあと数日 後編

おはようございます

令和元年五月二十七日 月曜日です
令和になり早四週間になろうかというこの国では
五月にしては異常な夏日を迎えております

さて 平成最後の物語 続編です。




そして

「 平成が終わりを告げる三十四時間前 」

僕たちは小さな食堂にいた。

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雄島に着いた。

まともに昼ごはんを食べていなかった僕たちは、
遅目の昼ごはんを食べようとちょうど目の前にあった食堂に入った。

看板は上がっているが、店内はうす暗く
最初は営業をしているのか否か?
判断が微妙な感じであった。

ガラス越しに覗く奥のカウンターには、
向こうとこちら側にそれぞれカウンターを挟み二人の女性が見える。
こちら側の女性は座って何か飲んでいるが、
果たして客か? 従業員がお茶をしているだけなのか?
何とも判断し難い。

ガラス戸に手をかけ横に引いてみる。
思いの外スーッと軽く戸が動いた事に少々躊躇いながらも一歩足を踏み入れた。


 「いらっしゃいませ~」

カウンターのこちら側で座っていた女性が、
そう言うとスッと立ち上がりこちらへ二歩三歩。

あっ!
お客さんじゃ無かった店の人だ、
では休憩時間なんかな、いいのかな?
そう思いつつも
恐る恐る聞いてみた。

 食事は出来ますか?


 「はい 書いてあるもんしか、できませんが!」


あっ はい! えっ? ああ
この場合なんと反応していいんだろう?

何を言ってるのか?
不思議そうなリアクションをしてしまったが、まあいいか、
少なくとも営業はしているようだし。


 「メニューに書いてるものならできます」

あ はい、わかりました。

僕のリアクションが後ろの座布団を見過ごすほど
反応がイマイチだったのだろう
その人は、そうひと言付け加えると近くのテーブルを示した。


席に着きメニューを見た。
うどんやラーメンにカレーなど一般的な軽食がメニューに並んでいる。

充分じゃないか?

ひょっとして、海鮮丼やハマチ一匹丸ごと刺身定食なんかを
期待していると思われたのかなあ~

ここのメニューは僕たちにピッタリだ
カレー好きに、ラーメン娘、そして素うどん男



少し前、

女性 A 「あー今日はこれぐらいかね もう2時前だし」

女性 B 「そだねー 今日はうどんが良く売れたね」

女性 A 「でもね~テレビで紹介してくれたからもうちょっとお客さんが来るかと思ったんだけどさあ」

女性 B 「そうそうでもさ あのツーリングっていうの?おっきなオートバイでやって来るおじさん達、あれは増えたよね」

女性 A 「ハーレーって言うの? すっごい大きな音で 高いんでしょうね」

女性 B 「こないだのお客さん 200万とか言ってたよ」

女性 A 「ひぇ~ 軽自動車買えるがね」


女性 B 「見て見て、またバイクの人達来たわよ あれはハーレーぢゃ無いよね なんか」

女性 A 「ほんとだ、雄島に来たんだろうね あっ! あれ女の子だわ一人」

女性 B 「あっら~ ほんと あんな大きなバイク乗ってきたのかな」


女性 A 「そうみたいだね、いち に 、、五人か?」

女性 B 「こっち見てるけど 来るかしら?」

女性 A 「さあ もう2時だよ 昼ごはんは済んどるでしょ」


女性 B 「でしょうね 来てくれても良いけど 刺身とか蟹なんて言われたら困るからね」

女性 A 「先月みたいに 二十人ぐらい がイキナリ刺身定食無いのか?なんて言われても、海がそこに見えとっても私ゃ漁師ぢゃ無いからね 」

女性 B 「そうそう あれは困ったわよね えっ? なんかこちらへ来るわよ」


女性 A 「ほんと? あらやだ 刺身とか言わないでよね」

女性 B 「大丈夫でしょ コーヒー飲みたいんぢゃ無い? ご飯ならビシ!っと言ってやるからさ」



ガラガラ

  「あの~ 食事できますか?」




チャーハンが来て、
素うどんが来た。
次にカレーが出てきて
最後はラーメンだった。


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満たされた僕たちは目の前の島に向かって橋を渡り出した。

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神の宿る島

マップルをよく見れば、



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 「島全体が神域、反対に周る、祟りがある」


 「えっ?」

 「チョット怖いかも」


 「どっち回る?」

 「オレは祟られたく無いから時計回りに。」


 「私も嫌だ~」

 「オレは毎朝会ってる」

 「どこで?」

 「朝の通勤電車の中」

 「何か起こるん?」

 「うん 朝にしては結構空いてて座れたり座れなかったり」

 「それが?」

 「だから 座ったり たったり」




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それから僕たちは

雨中服を纏い、高速道路を南下して行く

平成は残り 三十時間を切っていた。



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