2018大山 Kusatsu

おはようございます
2018年12月3日 月曜日です。
師走 入りました 走りましょう





【 第16回 大山ツーリストトロフィー 2デイズ 】

○ episode 1   2018.11.10 7:05 am Kusatsu


その図体の割には静かな登場だ。
彼がまたがっているのは国産車では最大級クラスの排気量を持つ
クルーザータイプのオートバイだった。

彼がどう言う経緯でこのバカでかい
クルーザータイプのオートバイで登場することになったのかは知らない。

けれどオートバイの持ち主が誰もが愛してやまない櫟野の宝、
たもっちゃんだとさえ知っていれば、おおよその察しはつく。

たもっちゃんはこの夏オートバイを買い換えたものの、
村の行事や役割が多くて全く乗る間が無く
車庫に眠ったままになっていたんだろう。
そこへ彼が適当なことを言って交渉し借りてきたに違いない。j


 そしてもう一人、
一緒に登場したのがたくやん、
彼も今年新しいオートバイを手に入れた一人で、
僕はたくやんが新しいオートバイで走る所を今日初めて目にする。



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 Hit  「おはよー どやこれ! 」

 Ki  「おお おはよーこれか~ 」

 Tkm 「おはようございます」

 Ki  「おはようさん 」

 Hit  「あっかんわ~ 朝からETCがよ~」


慎重に蹴り出したサイドスタンドの位置を確認すると
その馬鹿でかい車体をゆっくりと傾け、車体が斜体になったところで
降りるなり彼はそう言った。


そして左後部のサイドバックを開ける彼を見ながら、
何のことか解らないけど、
持ち主の事を思い返すとサイドバックの取り付けが不安定なのかと思いながら
彼の所作を見つめていた。


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 Tkm 「な~んでやろなあ 朝ゲート開かへんて これよ ETCがなんか反応してへんねん」

 Ki  「そうかETCか カードちゃんと入ったんのけ」

 Tkm 「うん でもこれ インジケーターは点いてるしOKやろ カードが方向ちゃうとかやったらこのランプが赤色のはずやし」


 Hit  「ほんまによ~ どないなっとんねん」

 Tkm 「ほらほらグリーンや な? そやし本体からアンテナまでがおかしいとおもわへん」

 Hit  「ほんまによ こんなん試してやらへんやろ 二回試したけどあかんわ」

 Ki  「二回?」

 Tkm 「二回通りやってん 一回目開かへんて下がってもう一回やり直させてもらいやったんけどあかんかった」

 Hit  「そんなんかなんやんけ!割引無しで行くの、高こうつくしよ そや たもっちゃんに電話したろ 起きてやるやろ」

 Ki  「いまかい?」


と言う間もなく既にスマホを手にした彼はたもっちゃんに発信していた。

 Hit  「ああ もしもし つるちゃん? たもっちゃん起きてやるか?  ああたもっちゃん おはようさん ああ ええもんや うん そう あんな朝から電話したんはなあ ETCよ! たもっちゃん試してへんやろ、開かへんたわ! おー あかんど 二回試したっちゅうねん しゃあないやん チケットもろて 高い高速代払って行くわさ そや 差額払ってくれよ。」


 Ki  「そっちかい!」

 Hit  「いやいや 冗談やけどよ 帰ったら見てもらいや ああ 土産な 買うてくるがな ほな」




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 もう一台赤いオートバイでたずやんがやって来た。
彼も今年オートバイを乗り換えた内のひとりで、こちらも僕は見るのが初めてである。

形は全く違うんだけどエンジンは同じモノを使っている二人のオートバイ。
個々にパーツを見てみると形こそ違えども考え方は同じなので
互換性がありそうな雰囲気が漂っている。


 Tzk 「もう七千キロも乗ったので新車の匂いもしなくなったでしょ。これね本当はメッキが良かったんですがね」


そう言って彼が指さしたのは黒く化粧された排気管。
エンジン前部より三本出ているブラックエキゾーストは
それぞれがカーブを描いてエンジン下部方向に曲がり一つに集合され後方へと続いている。

微妙に違うラインを描く三本の管は集合される前の途中に
両端からセンターの管に向けてバイパスする管が伸びている。
その造作が面白くて、先程もたくやんのを眺めていた。


 Tkm 「なんでえ 黒の方がええやん」

後ろからそう声がしたので立ち上がって隣を見ると、
たくやんのオートバイはクロームメッキされたエキゾーストパイプが光っていた。


 Ki  「えっ? こっちはメッキか!」

 Tzk 「良いですやんメッキの方が掃除しがいが有って」

 Ki  「そやの~ メッキがええなあ~  これ 形一緒やろ? ほなら交換したらええやん」

 Tzk 「そうですよ 黒がいいなら僕のと変えましょう!」

 Tkm 「いや~💦 それは あかん」


社交辞令で相手の黒を褒めただけの彼は、
本心ではクロームメッキの方がいいのだろう、
なんとか返事を濁しながら断っていた。


そんな風に 今年の大山は始まった。











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