And on a light truck

おはようございます
2018年9月17日 月曜日です
今週は敬老の日で三連休で、スタートは火曜日からっていう人も多いかと思います
いずれにしても 月曜日 週の始まりです がんばりましょ




「And we ran a light truck towards the west 」


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『 1 』


ねえマスター 俺たちはいつまで こうしてなきゃいけないんでしょ?

 「さあ もう少しとちゃうか 写真を撮ってるだけやろ」

いや それは知ってますけどね 
写真を撮るからちょっと待ってくれって言ってましたから

 「ならええやん」

確かにね写真は撮ってましたよ 作業風景の一コマとして
だからこの中途半端な姿勢で動かずにじっとしてるんですから

でもね
さっきから俺たちは 背景の一部と化して
彼は記念写真撮ってると思いませんか😅



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『 2 』



ことの発端は、マスターが広島へオートバイをもらいに行くと言ったところから始まる。

まず持って帰ってくるオートバイが、
今ではほとんど見ない2スト250のΓだと聞いて、ちょっとだけビクッとした。

そして行く先が福山市にあるライダーハウスと聞いて、再度ビクビクっとした。

どうして持って帰って来るのと聞いたら、
軽トラ借りて積んで帰ると言う、

それもひとりで、😏

それに、向こうで一泊してくるとも、

これは!😁

これは僕について来いと言ってるに違いない!
ライダーハウスに興味があった僕は、間髪入れずに軽トラの運転手を買って出た。


その日はマスターが仕事を早目に切り上げて抜けるのを待っていざ出発!
とは言っても直ぐに広島へ向かったわけでは無い。

まずはマスターの友人宅へ軽トラを借りに行かねばならない。
配達用の軽自動車に乗り込み店を出た。


 「さあ お待たせ やっと出れたな え~っと 先にそこの酒屋へ寄るわ、
地元の酒を手土産に持って行こうと思ってるんねん」

りょうかい、広島のどの辺なん?

 「え~っとな 広島言うても手前の方やねん え~っと あっ? あれ オレ携帯どこやった? 」

なに? さっき持ってウロウロしとったやん ?

 「あっ! 忘れた 店かな? 戻るわ」


無事携帯を握りしめてマスターは戻って来た

 「さあ、これで安心 これが無かったら 場所もなんも分からんとこやった ハハっ!
それに直ぐに気がついて良かったわ じゃあ 酒屋行くから」

僕が何も言わないから、高速に乗る前に気がついて良かったとか、
あの時チョット他の事考えとってなあ~などと照れ隠しにマスターは喋り続けた。

まあ、ハイハイと相槌をうっているとスーパーマーケットの駐車場に入っていった。

マスター買うのはお酒だけでしょ?
それなら車で待ってます。

そう言って僕はひとり車中でマスターに聞いた名前をGoogle mapで探してみた。
ここから大体2時間半か、
まだ軽トラを借りに行く事も考慮すると3時間、大体7時には着くな。

そして暫しネットサーフィンしていた僕がふと顔をあげると、
いつのまにか周囲の景色が変わっていたのは周りの車が移動したからである。

なのにマスターは帰って来ん。

いったい何を買っとるねん?
そう思いながらスイスミリタリーの赤い文字盤を見るが、
そもそも時間を計って行った訳でもないので何分経ったのかまでは分からないが、
相当待った気分である事には間違いない。

迷子になったか?
まさか地元ぢゃろ、それにMOPの様に広くはない。
たまりかねた僕は
車のキーを抜くとドアロックを掛け店内へ探しに行った。


レジ横のサービスカウンターの所で、
カウンターに両肘をついて上体を前の方に突き出しながら何か聞いているマスターの姿があった。

ん? なんか聞いてるのか?
やっぱり迷子? 売り場が分らんの?
それとも?💦

近ずく僕に気がついたマスターは、
両肘でカウンターを押すようにして上体を起こすとニコリと笑った。

なにしてんの? もう酒買ったん?
あまりに遅いから迷子にでもなってへんかと見に来たわ。

 「あー そうか もうちょっとや 今包んでもらっとる」

そう言って指差す方を見ると、男性が手際よく包装紙で商品を包んでいるところだった。


商品を受取り駐車場へ戻る間、
マスターは迷子になっとったのは自分ではなくあの包装していた男性で、
レジでサービスカウンターの男性を呼び出してもらってから、
どれほど自分が待たされたかと言うことを俺に説明してくれた。


 「レジのおばちゃんも一度呼んだだけで放ったらかしや!
まだか?って言いに行ってやっと放送で言いよってんけど、それでも出て来んねん!
ホンマ何度も放送しとんのに、ちっとも包装してくれんのや😁」

ダジャレをかまして来るぐらいだから怒ってはないな。
ほ~そう 😁


そこを出るとしばらくR372を北上して次に県道に入ってどんどん進む、
何処に向かっているのか知らないけれど中国道から離れて行ってるのは間違いない。

お店が高速インターから比較的近くにあるものだから、
高速道路に乗って始めて出発したと思える僕には
出発してからどんどん高速から離れて行く事に違和感を感じてしまう。

いったいどのインターから乗るのだろう?
聞いてみた。

 「滝野社や!」

ええっ? ほしたらまたこの道戻るん?

 「ああ、でも戻らんでも向こう周っても帰れるで」

いや (-。-; そうぢゃ無く
道は変わっても 滝野社は変わらんのやろ、って事は
今は出発どころかマイナスに向かっていると言うことやろ。

そんな事は御構い無しにマスターはどんどん細い道へ入って行く。

 「もうすぐや この先の 着いた 着いた 」


家屋の横に白い軽トラが停まっている。
どうやらこれがこれから広島まで走ってくれる軽トラ様だ。

持ち主が現れマスターと話す横で、僕は軽く会釈をすると運転席を覗き込む。

マニアル車だった。

別にマニアル車が乗れない訳ではない。
ただオートバイ用にしている革のエンジニアブーツを履いていた僕は、
脚の置き場に制限を受ける狭い車内では内心オートマチックだったら良いなあと思っていただけで、
軽トラが悪い訳でも何でもない。

マスターはチラッとキャビンを覗きETCを確認をすると、
荷台の方へ回り持ち主と雑談を始めた。

僕はキャビン内の邪魔なものを退けても、持って来たデイバックの置き場が無いと判ると、
荷台に紐を引っ掛け飛んで行かないように括りつけた。


 「そうや ロープ持っとらんけ?」

マスターが思い出して持ち主に聞いている。
持ち主がそこらへんから出してくれたのは、そこそこ使えそうなロープと、
もう一本は強く引っ張れば確実に切れるだろうと予想出来る、
風化しかかっている黄黒のナイロンロープ。

家から持ってきたのは荷締めベルト一本だから合計で三本。
オートバイを固定するのに最低三方から引っ張りたいので、
切れかかっているとは言え数に入れておかねば仕方がない。


さて、出発しましょうか?

そう言って僕はエンジンをかけた。
持ち主に礼を言いながら今来た細道を下って行く。

 「次を左な 来た道と違う方に帰ろう どっちからでも行けるねん まあこの辺はまだ庭みたいなもんやからな 」

わかった ほんで乗るのは滝野社やね? 東条とか三木ぢゃないね? 播但道下るのやろ

 「おう そうやな どっちやろ えっどっちが近いか? ええっと あれ? 俺、携帯何処やったかな?」

えっ? またかいな さっきの車中では見てたからスーパーでは無いわ。

 「あっ さっきの軽自動車の中や ドアポケットに入れたままや 戻って、、」

言いおわる前に僕は後方確認をし、右に大きくハンドルを切っていた。

 「くれるか、、」

ほんまに、高速あがる前で良かった😁

 「そやそや なんでこうも忘れるんやろか もうあかんわ~ おうおうそこ右やで」

見覚えのある道を戻ると、見覚えのある家屋の前に、見覚えのある男性が立っていた。
その男性も見覚えのある軽トラが来たと思っていたに違いない。

照れくさそうなマスターを下ろし、Uターンをしようと前に出たところで後ろから

 「オーイちょっとブレーキ踏んでみ~」

何事かとブレーキペダルを踏むと

 「おお やっぱり こっちやな 」

 「点いてないけ」

 「接触不良かな」 トントン!

 「オーイ踏んで!」

 「おお点いた点いた おっけい」

マスターの忘れ物が無かったら広島まで整備不良のまま行くところぢゃった。
これもマスターのおかげと感謝しつつ再出発しました。


R372をまた戻る。
ようやく高速インターの案内板が見えてきた。
思えば、
いざ出発と言って店を出てから結構走ったし時間も経った。
なのに僕たちはまだ店の近くを走ってる。

この事をマスターの奥様に話したとすると
 「なーにしてんのあんたらは! いつまでかかってるん?
いったい何してたらそんなに時間かけられるん!」

なんてののしられるんだろうな。


そう言うと二人は、妙に納得しながら、
とにかくこの街を出ようと思った。



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そして 軽トラに乗って 僕たちは 西へむかう

  続く。









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