そして彼は、 神奈川県民に、  (後編)

おはようございます
4月10日月曜日です

桜満開 お花見 真っ盛りですが 先週に続き 別れの春 後編 です 



西田送別ツーリング


画像

               (たづやんの写真は違うなあ~)





 【赤穂編】


 (あね)


うっわあ〜 なにこれ? 両足ベタベタに着くやん 
めっちゃ安心(^_^)v  
ええ〜っと あ〜 これが例のクラッチ!  
めっちゃ空向いとるやん  

なんかイージーライダーのこっちの人、
え〜っとなんて名前だったかな〜?  
ファミレスみたいな名前の 〜?
「そらデニーズや!」
え〜っと ビールが美味しい、
「ホップかい!」
って人が乗っていたバイクをマネたって言うクラッチレバーか?  ホントこれ握るとき、手首がくねってなるし 
少しやり難いかなあ〜  
たもっちゃんが苦労してクラッチ大分擦り減らしたらしいけど  
気をつけなくっちゃね〜


さて 初めてのアメリカン ドキドキするわ〜💓
クラッチレバーをいっぱい握って ギヤをローに?
?? 無い!
えっとアメリカンはステップが前の方だから 
このへんに?
無い? 
ん? なんで〜!

あっ、信号青になってる (汗)
え〜っ? ステップが?
どうしよ どうしよ?


ちょっと待ってよ もう一度確認しよう
一旦クラッチレバーから左手を離して
大きく左に頭を振ると下を見た。
え〜っ! 
まだ前なの? f^_^;
慌ててクラッチを握り直しようやく見つけたステップに足を置き
ギヤをローに入れて顔を上げた時
信号は黄色から赤に変わろうとしていた




 (きく) 


頭島を出て信号待ちの間にあねさんのCBRと交代した。
初めてアメリカン跨ったあねさんは、
案の定
デニスホッパー仕様のクラッチに戸惑い、
信号が青になってもステップの位置が見つけられず
左足がジタバタしているf^_^;
諦めたように左足を地面に下ろすと、
左手をクラッチレバーから外し、
首を大きく左に傾けてステップを覗き込んだ。

「こんなに前なの〜!」

ヘルメット越しにハッキリ聞き取れる声でそう叫ぶと、左足をぐっと前方に投げ出してステップに乗せると、素早くクラッチレバーを握りチェンジペダルをガチャリと踏み込んだ。
そして、うんうんと頷きながら顔を上げた。

そんな姿を笑っていた僕はと言えば、
CBRにまたがりクラッチレバーを握ってギヤをローに、、、?
なんか変だな?
あれ?エンジン止まってるやん
セルボタンを押す
反応がない!
あれ?
キルスイッチ? いや大丈夫。
もう一度セルボタンを、、反応無し?
ギヤ? スタンド?
チョット慌てだしてる自分がいる
とりあえずニュートラルに戻して、、
あれ?ニュートラルランプが点いてない、、
バッテリー? 
(朝のけんじくんの事があったからそう思った)

そこでようやくイグニッションキーが切られている事に気がつく(^^;;
キーをひねりセルボタンを押すとファ〜ンと軽い音でエンジンが始動した。
やれやれ、隣のあねさんの事笑ってる場合や無いよなf^_^;

さて、前から一度乗って見たかったCBRというマシン、CBと名の付くオートバイには何台か乗せてもらった事はあるけどRが付くマシンには乗った事が無かった。

シャンシャンと軽いエンジン音と共に走りだしたCBRはびっくりするほど軽くて乗りやすい。
フルカウルの大柄なツアラーと言うイメージから想像も出来ないほど軽く倒し込める
。アクセルをひねった時のトルク感こそリッターバイクには劣るけれど、シュルシュルと車速が伸びあがって行く様はRC30のそれを思い出させる。
ブレーキのタッチもいい、意識する事なくススーッと効いてくれるのは急制動時にも肩に力が入り難いだろうね。

優等生の代名詞と言えるホンダのCB。
ホントCBと名のつく4気筒モデルにはつくづく驚かされる。
大昔のことだけど、僕が初めて買った大型オートバイがCB750FBで、あの時はまだ未熟さもあり大柄で重たくて倒しにくく乗りにくい車輌としか思えなくて、楽しく操ったと言う記憶は全く無い。
それ以来ホンダのCBは重くて乗り難いと言う印象でしか無かったんだが、ひとしのCB1300と言いこのCBR600と言い、車輌重量自体は決して軽くは無いのだけれど、乗ってみると軽く扱い易いのに驚かされる。
ほんと技術の進歩は凄いし、優等生だと改めて感じさせられた。
赤穂までの市街地を少しの間だったけど楽しかった。






 (西田)


あっきょさん先導でノンビリ千鳥走行の中ほどをキープして走っていると、後方に先の信号で遅れていた2台が追いついて来たのが見えた。
赤いバイクと黒いアメリカン、あの赤は?あねさんだと思うけどなんか違和感があるなあ〜 。
まあええか、次はどこへ向かっているにだろう、

そんな事考えながら前のテールランプをボンヤリと眺めタラタラ走っているとバックミラーに赤い影が映った。
えっ? あねさん? 

えらい急に前出て来るやん、
と思う間も無く横に並んだ赤いCBRは、

あねさんじゃなかった。

スルスルと前に出て行った赤いバイクは
先頭のあっきょちゃんのすぐ後ろに張り付いている。

やっぱり(^.^)
ああ〜 この人達と走るのもこれが最後か?
そう思うとちと淋しくなる。


赤穂に着いた。
あっきょちゃんが連れて行ってくれたのは大石神社

かの有名な赤穂浪士、大石内蔵助が祀られている神社で
参道にはズラリと四十七士の石像が並んでおります。
結構人気の神社らしく参道にはたくさんの参拝者が来ています。


画像



隣できくさんが、あねさんとうささんつかまえて

「ねえ?なんで大石神社って言うか知ってるか?」

「そ それは ?」
「大石内蔵助祀ってあるからでしょ」

「ちがう」

「え? 、 なんで?」

「参道見てみ〜  沢山お参り来てはるでしょ 」

「・・」

「 人が   おおいし」

「^_^;   、 (・・;) 」

瞬時に理解するうささんと、ワンテンポ遅れて理解するあねさん、
このダジャレも天然なあねさんも生で見れないのか〜
なんて見とれていたら
みなさんちゃっちゃと先に進んでいた^_^;


画像




 (と、仁)


「あ〜 西やんとこうして喫煙所で一服するのも今日が最後やの」

画像



まあ、そやけど

「西やん向こうに行っても大山には帰って来なあかんぞ」


ああ、

「ちゃんと休みとっとけよ、有休ちごてもええさかい」


この人はいっつも適当な事を言うけど的は合ってる、ただそれが自分から見た的だって事を除けばね〜、正直大山に行こうとするなら前後も休み取って3泊ぐらいしなければならない。

「それやったら前後は青春部屋に停めてやるぞ、もうすぐ新館もオープンするしよ なあ〜たくやん」

「えっ ? わしかい」

「そうよ ライダーハウス たくやん するんやろ? 」

「えっ? 誰が言う 天然」


青春部屋か〜? 
行きたいなあ〜 
でも仕事休めるかなぁ〜


画像




参拝を終え境内の土産物屋で物色するたもっちゃん

た 「土産買うてきた へへ」

ひ 「何買うたんや?たもっちゃん」

た 「おう 赤穂の塩やんけ」

ひ 「塩? それ土産け? 近所の?」

た 「おう こ これよ」

ひ 「あかんで〜 土産に塩みたい贈ったら 」

た 「なんでや?」

ひ 「そら塩って 大体清めに撒くもんやろ そんなん贈ったらあかんやろ〜」

た 「え〜 そうけ? あかんのけ」

ひ 「そやで そんなん土産にせんと他の買ってきい」

た 「お〜 ほんまけ あかんのけ」

ひ 「あかんこと無いけどよ 縁起がよ〜 違う土産にしとき ほんでそれはオレがもろたるさけ」

た 「おまえ〜 こんなん貰ったら 気い悪するのやろ?」

ひ 「いや わしは気にせえへん」

た 「あほか」


画像


毎度のことながらこの2人の漫才みたいな会話を聞くのも今月限りやなぁ〜





 【大月編】



 (西田)


赤穂から大月へ向かう道中、料金所を出たところで路肩にバイクを停めたかと思うと、
何人かヘルメットを取っている。

え〜? またこんなとこで?
なんか観るとこあるんかいな?
そう思っていたら、用事のあるたづやんとうささんがここで離脱すると言う

えっ? うささん帰るの?
残念、もうちょっと一緒に走りたかったな〜
ホント言うと昨年の大山で、MTコンビで出れるかと期待してたんやけどなあ〜^_^;
またね〜 (ToT)/~~~



 「彼がそんなことを考えていたのかどうかは、しらないけれど、
2人がそこを離れる間、じっとオートバイにに跨ったままうつむいていた西田君の姿が印象的だった」



近年は毎度の事だけど、大山で戦ったあとは締めに大月へって言うのが恒例になっていて、
この日も西やんの送別ツーリングと言うものの大山仲間ばかりだし、
しかもたけさんはまだ大月に縁が無かったと言うので

 「ぢゃあ 是非とも行かねばなるまい」 



大月のマスターはあいも変わらずニコニコ

画像



この日は大月マスターの誕生日で、皆で買った誕生日プレゼントの塩饅頭をあねさんの手より渡す。

画像





 (たけ)


やっと来れた、ここがダチョウラーメンの大月さんか〜
常連のあねさんはなんかメニューに乗ってない物をつぶやいてるけど、
当然俺はダチョウラーメンやで^_^;


「それはそうと西田くんいつから?」

「はい 来月から神奈川県民になります」

「今年の大山は来れないのか〜」

「たぶん 休みが取れるかどうか」

「そやなあ〜あっちからだと前後1日余計にいるもんな」

「それはそうと たもっちゃん ヘルメット脱げへんかったんけ」

「おお ああ あれの」

「赤いボタン押しやってん また」

「ああ あれあかんわ 外れへんのよ 高いヤツ買うたのに よ」

「そんなん高くても関係ないやろ」

「前もそやってん 赤いボタンを押しやるよってよ」


どうもわからん?

あの2人の説明では何がどうなっていたのか?

ヘルメットもどこのメーカーか分からないし、
留め金がどういう構造なんかも解らない。

かろうじて分かることは、
留め具は僕の知ってるDリングタイプでは無いようだと言うことと
たもっちゃんがロック解除法を理解していない、

そしてヘルメットは高かったと言うことだけ。

しかし誰もその事についてつっこんで質問しなかったのは、
T&Tコンビの噛み合わないヘルメット会話より、
先に食べ出しとるダチョウラーメンが気になって仕方がないわ


おうおう順に料理が運ばれて来るけどオレのは?


「ダチョウラーメンとご飯の方?」
いやご飯は言うて無い

「ダチョウラーメン大盛りの方?」
まだや

「ダチョウ焼肉定食の方?」
ちがう

「唐揚げ定食の方?」
それもちがう

次かな?


「あ〜辛! なんや汗が出て来たわ」

先に食べ始めてるきくやんがそう言って額に汗をにじませてる
いや〜 辛いの? 
おれ辛いの苦手なんやけどなあ〜

それにしてもまだかなぁ〜?
早よ食いたい のに。

なぜか1人だけ遅れていたたけさんのダチョウラーメンが来た


「え〜辛いの? 俺辛いの苦手なんよ」

そう言いながら恐る恐るながらもハイペースでラーメンをすするたけさんの額がじんわり光り出して来た。

「あ〜辛いなあ〜 汗出て来たわ」


画像




そう言いながら隣にいる西やんに悟られないように汗と一緒に涙を拭うたけさんであった。
僕も辛いのは苦手だけど、
ここのダチョウラーメンは特別辛いと思ったことはなかったんだけどね
でも、確かにこの日は何故か少し辛く感じた。

きっと
西やんの淋しそうな顔を見ていたからかも知れない。


画像




 (そして)

表に出るとすっかり夜の帳が下りて
煌々と大きな月が昇っている


画像



大月から見た大きな月


最後に西やんを囲んで大月の半袖マスターも混じって記念写真
撮るって言ってるのに聞かんと大爆笑しとるやろ〜

画像




こんな時、たづやんが居てくれたらささっと三脚出して一眼でちゃっちゃと綺麗に写真撮ってくれるんやけどなあ〜
仕方ないので交代でシャッター切る


画像




画像





西やんの送別ツーリングはここで解散
西やんとあねさんにあっきょちゃんそして大月マスターに見送られて僕たちは暗闇の中に消えて行く




西田君
 
達者でな〜 

今度会うときは  にしだくん だね~


だって  かな側  (^_-)-☆   







この記事へのコメント

この記事へのトラックバック