2016年〆

おはようございます
12月26日月曜日です

いよいよ今年も最後の月曜日を迎えました
最後に贈る話は何にしようかと悩んだ末、
やはり今年の大山でも台風の目となったこの人の事を知っておいてもらわねば新しい年は迎えられません

昨夜も忘年会でご一緒させて頂き、また少し幸せな気分にして頂きましたが、
話はたしか少し前に反省会と称し集まっていた時のことです

画像

                             (写真はイメージです)


相変わらずマイペースで幸せを振りまいてくれるなあ〜この人は。
酒の席で話し出すとなかなか止まらないと言えば、
よくあるお話好きのおじさんって言うのを想像してしまうが、この人の場合はちょっと違う。

のべつ幕無しと言うようにいつも喋り続けているのとは違い、大人しく人の話を聞いている事も充分ある。
ただ何かのきっかけで話し出すと手がつけられない面も持ち合わせていて、
それがどのタイミングなんかと言うのが付き合いの浅い者には掴みにくく、単純に難しいおじさんと見られてしまうことがある。

例えるなら拳銃の様に言葉が飛び出してくる。
そう、ここでマシンガントーク言わないのがミソであって、
どちらかと言うと拳銃をパンパン連続して撃つ感じなんである。

 「それなら、じきに弾切れになっちゃうでしょ?」

そうそう誰しもそう思います、
せいぜい6発か8発ぐらい撃てば弾補充の為一旦休まなければならないはず。
でも、そうならないのがこのおじ様のおもろい所で、
弾切れになったらちゃんと弾の補充をしてからまた撃ち出します。

 「ぢゃあ一旦話は切れるから良いやん」

ところが弾倉交換の間も皆を制して他の者に撃たせないねん。


どういう事かと言うと、この土地の者が古くから大事にしてきた慣わしが大きく影響しているのであろう、
昔からこの国ではそうであった様に、この田舎集落でも年長者を敬うと言う風習が根強く残っている。
当たり前の事なんだけどこの場に居ると改めて感じる節が多い。

まず年長者の言う事は基本的に聞かなければいけないので、
このメンバーの中で1番年長者の彼が話すときは聞かなければならないと言う姿勢で皆は居る。

だから彼が話をしだすと皆は一応耳を傾ける、
そして最初は話がひと区切りつくまでおとなしく聞いている。

しかし話が長く結論にオチがないものだから、流石に黙って聞いていた若い者も口を挟む、
しかし動じない彼は 「ちょっと待てい!」 とそれを制する。


刑事ドラマで言うなら
「俺が弾切れになって弾倉交換しているうちは、お前らは撃ってきたらあかん、待っとけ!」と言う塩梅で、
しかも身を隠す事もしないで堂々としている、
こんな刑事ドラマがあるだろうか?

僕は知らない、完全にコメディーである。
オマケに弾切れタイムをかけるたびに話が1〜2小節遡って話し出すから、有るかどうかも分からないオチがいつ来るとも判らん状態で聞いていなければならないのは辛いもんがある。

よくTVを見てると 「衝撃映像 その時彼が見たものは?」 なんて言う特番の、いいところでCMに入りCM明けにまた少し戻って同じ映像を流すと言う手法があるでしょ。
あれは 「さっき見た!ちゅううねん!」 ってチャンネルを変えれば済む事ですが、こちらは酒の席である。



オチが来ないならその途中でチャンネルを変えてしまえと口を出す2番目の年長者の若手H。

動ぜずマイペースで話すたもっちゃん。

一呼吸息を吸込む瞬間を突いて口を出そうとする3番目若手T。

その度に年長者の威厳でそれを制し、また少し戻って話を始めるたもっちゃん。

そんなやりとりが面白くてまたわざと口を挟もうとする4番目若手K。

それを見透かしてるかの逆に弾倉交換をさせ、またも少し戻って話し出すたもっちゃんf^_^;

何度かそんなやりとりを繰り返し、
ようやく間が空くとそれぞれは顔を見合わせて話は終わったのかと頷き(オチらしいオチが無いので分からない) 「それで? 」って聞いてみる。

 「そやさかいよ〜 」 とまた最初に 戻って話し出すたもっちゃん。

 「いやいやそれはさっき聞いたしよ」 と制する若手3T。

 「わしはお前に言うてへん」 と若手3Tを嗜めるたもっちゃん。

話題を変えようと別の話を始める若手2H。

すると 「チョット聞け!」 と2Hの話を遮り、少し戻って話し出すたもっちゃん。

 「ほやさかいそれはもう聞いた!ちゅうねん」 と反論する2H。
さすがに2番目年長だけの事はあるたもっちゃんに対しても面と向かって言い返す。

 「あほ あほ わしに話を」とたもっちゃんが言いかけるのを、
さらに上から被せる様に 「ちょっと〜わしにも喋らせい!」 と言い合う2H。

ヒートアップした2人のやりとりが続き、
こうなると拳銃も銃身が焼けてきたのか? 出てくる弾は「あほ」と「待てい」の繰り返しばかりで、全く何の話だったか分からん若手4Kは、仕方がないので鍋の中だけでもかき回している。


 「どうする? まだ野菜あるけど食うけ? 入れよか?」 と若手3Tは完全に意識を鍋に切り替えている。

 「肉有りますよ 豚入れましょ 」 と言いながらそっと鶏肉のパックを隅に隠す若手4K。

ひとしきりたもっちゃんとHの言い合いが続いた後、2人とも喉が渇いたのかビールをグイッと飲むと

 「おい!お前ら黙ってんと何か言うたらどやねん」

 「よ〜言うわ、さっきから僕が喋ろうとしたら止めてたくせに」

 「おう?そやったけ?まあええわ」
 
 「まあええわは、こっちの言うことやで」

 「 おうおう そう言わんと 飲めよ え〜っ 食うてばっかしけ」

 「飲んでますよ それでどうなったんですか?さっきの山道は」

 「おう? なんや? それがどないしたんえ? 」

 「言うてはりましたやん 山の中でHさんが放って行ったと」

 「そやそや」

 「チョット待ちいな、 たもっちゃんわしは放っては行ってへんで」

 「あほ!お前はいの一番にぴゆ~って先に行ったやないけ わしは曲がらへんのやさかいな」

 「わかったわかった 待ってたやろ」

 「おう わし 遠なってな」

 「なにが?」

 「ミミよ」

 「孫のミミけ?」

 「ちやうわ!ミミよ  耳 これが聞こえへんのよ」

 「え〜 ほならさっきから何も聞こえてなかったん?」

 「あほ それは聞こえたるわい こんなデカイ声は聞こえる  そやなくてちいちゃい声で喋られても聞こえ難いちゅうてんねん」

(アホアホ)

 「誰があほやねん」

 「聞こえてるやんか〜」

 「ああ 聴こえにくくなって来てよ、そやし補聴器を付けてみようかと思ってんねん、 どう思うよ?」

三人同時に顔を見合わせ

こう言った。

 「いいや補聴器より先に、歩調をあわせてくれよ」


画像



 今年一年お世話になりました  みなさま良いお年を 



この記事へのコメント

この記事へのトラックバック