富士山ツーリング

おはようございます 8月3日月曜日です
8月入って最初のお話は 
しまなみの後日談と言っても間違いではない こんなものがたり


富士山ツーリング

 第一幕 【 ぷろろーぐ 】



 〔 1 〕 kiku

俺の人生で これほどまで長く後ろに座っていたことがあっただろうか?
まだライセンスを持たない歳の頃は母や叔父さんに乗せてもらって喜んでいた記憶があるけれど、自分で運転するようになってからは乗せることはあっても乗せてもらうことは数えるほどで、それもちょいと駅まで送ってもらうとかトラブルで必要に迫られ乗せてもらうとかそう言った理由でしかない。



 〔 2 〕 kiku

2015年6月最後の土曜日、距離にして520kmを約10時間かけて移動した。
しかもおっさん同士のタンデムと言う冷静に見たらとても気持ちの悪い、
どちらから見てもある意味耐久レース並みの忍耐力を発揮した訳である。
何故ゆえに俺は彼の後ろに乗っているのかその理由を簡単に言うと 「彼がオートバイを引き取りに行くのに俺が手伝った」 だけである。

これが俺と彼がタンデムした理由。



 〔 3 〕 kiku

まず行くのに使用したオートバイはホンダのCB1300、彼の所有するこのオートバイは文字から想像できる通り排気量が1300ccあり世界のホンダが世に送り出したネイキッドタイプの最高峰マシンである。

このCBと言う名称のマシンはとっても優等生なイメージがある。
それは古くから白バイに使われていたり教習所の教習車にも使われているのを見てきたからだと思うが、白バイ隊員や教官みたいにライダーは基本に忠実なライディングフォームで凛として乗る正統派ってイメージがする。
それと誰に聞いても 「乗りやすい 良いオートバイ」 と言う返事が返ってくるからなおさらだと思う。

そんなイメージがあまりにも彼のライディングスタイルと離れている事を、
彼の周りの誰もが知っていたが遠慮して黙っていた。
しかし、ツーリングを始めTTで砕けて付き合う様になってから遠慮なく彼の耳にも聞こえる様になってきて、正直彼は悩み出していた。

 「しかし限定車やからなあ~」

限定車が欲しくて買ったわけじゃないやろ

 「でもCBのハイパワーは捨てれんやんけ」

最近押し回しには苦労しているなあ

 「いや、乗ったら楽チンやねんけどなぁ」

でも足広げるやん

 「そら、暑いさけ」

それが正統派と合わないひとつなんよ

 「ぢゃあ何が?」

って言いながら徐々に認めだして来た彼は、今まで乗ってきたヤマハ スズキ ホンダの各マシンを思い出しながら、まだカワサキだけは乗ってない事、そしてカワサキには少年期から憧れていた 「W」 と呼ばれるオートバイがある事を思い起こしていた。

これが彼がオートバイを買おうと決意した経緯。



 〔 4 〕 kiku

俺たちは毎年秋にツーリングを兼ねて大山ツーリストトロフィーに参加していて、そこにはずっと競技をサポートしながらも楽しんでいる 「ファイナル」 と言うカワサキのバイク屋さんがある。
何年か前の宴会の席で、ええ気分で酔った彼はファイナルの看板娘と意気投合して 「ええか 俺がカワサキ乗る時はあいちゃんとこで買うからな~ ぜったい」 そう言ってエストレアのサービスマニアルを大事に持って帰っていた。

そして先日、しまなみでファイナルの社長に自分のカワサキに特に「W」に対する思いを話し込み、
翌日には原くんのW650を試乗させてもらっていた。
そして決定的なのはW650の程度の良い出物が1台あると情報を入手した事。

これが彼がオートバイを広島まで取りに行く事になった経緯。

えっ?
何故広島か?
それはファイナルが広島にあるからぢゃよ



 〔 5 〕 kiku


広島行きの日時と手段が決まったところで、後は何処を通っていくか?
当然の事ながら彼は俺に投げてきた

 「どっか寄りたいとこあるけ?城とかルートは任すわ」

そう振られて最初に思いついたのが松江城、
松江城といえば大山の近くだしそれだけでも身近に感じるし、何と言ってもおんちゃんが居るのであわよくばランチも出来る^_^;と言うと、彼も大乗り気

高速道路を使えば楽に行く事は可能だけどね~、
でも少しは山道も走りたいし、
いやいやタンデムぢゃし山道はやめておこう、
それなら山道では俺が運転すればいいやん、
でもCBは重そうじゃしなあ~ やっぱりオール高速になりそうや

そんな風にルートを考えていたら彼から連絡が入った

 「おい松井が一緒に行く言うとんねん」

ほほ~ ええんちゃう でも嫁さん許しよんのけ?

 「さあ そこは知らん ところがあいつオール下道で 高速は使わないでくれと言うとんねん」

ぢぇ?

 「なんとかなるけ?」

ならん!松江はムリやな
広島まで真っ直ぐで 途中で何処か探そか カブトガニ博物館とか^_^;

 「任すわ でもカブトガニはもうええ」

まあ少しは高速使うとして 縦貫千代川からデカンショ街道経由で、、、うーん 明日考えよ

翌日彼から連絡が来た

 「松井は日曜日湯郷合流になったし 松江城行こ」

早速おんちゃんに連絡を取ると土曜日のお昼は時間を空けて俺たちに付き合ってくれる事に^_^


これが松江城経由で広島入りする事になった経緯。






 第二幕 【 松江 】



 〔 6 〕 kiku

高速道路に入りまったく緊張で身体が動かんかった、
かと言ってベルトで固定されてるわけではなく手足を動かすことは自由に出来るのだけど、できない。

自分で運転していると加減速に左右コース変更のタイミングは自分で決めるわけだから心の準備も整っている、けど他人が運転するとそうはいかないどうしても自分の思ってるタイミングとはズレが生じるわけで、
それが怖い。
遊園地のジェットコースターが苦手なのは実はここにある。

かと言って自動車に乗せてもらってる時のように前方も見ず安心して寝てしまおうとすると、
当然の事ながら落ちる。

1300ccと言うと軽自動車2台分大きさ、オートバイ自体の重量が230kg 大人2人が150kgとしてせいぜい400kg足らずの重量を軽自動車2台分のエンジンパワーが動かすわけである。
その気になれば、ぼんやりしてる後ろの人間ぐらい振り落とすことは簡単である。

ライディングも楽しめず、寝るわけにもいかず、
常にタイミングを合わそうと肩の力は抜きつつも手足は踏ん張っているからバンバンに疲れる。
縛られてはいないけど精神的に拘束された状態、
いわゆる高速で拘束されてたわけですな。



 〔 7 〕 hitoshi

どんよりしていた空がとうとう泣き出し革ジャンの肩を濡らしだしたのが蒜山SAまであと10kと言うところだろう、
後ろでおとなしくしているヤツに雨中服を着るか?と尋ねたら

 「もう少しで蒜山やんけ~ そこまで行ってしまおう」

と返事が返ってきた。
そうか~ 結構本降りなんやけどなあ~  と思いながらアクセルをひねった、
するとヤツのヘルメットがワシの後頭部にコツンとぶつかる気配を感じた、
そうかヤツはワシの蔭で雨を避けようと言う魂胆ぢゃな~_~;


蒜山のSAで燃料補給をしながら雨中服を着る、ここはSSなのでまだ腰掛けるところもあるから楽だけど雨中服を着込む時、いちばんめんどくさいのがズボンを履くときで、ブーツを履いていると足が通しにくいのなんのって、
ブーツ故に足首が動き難いところへかかとが雨中服内部に引っかかり実に鬱陶しい。
ブーツを脱いだらええんやけど、ただでさえ脱ぐのが邪魔くさいブーツを雨で濡れている路面の上で脱ぐなんて事、実に嫌だ!

ふと見るとヤツは雨中服のポケットからコンビニのナイロン袋をひとつ取り出し片足のブーツの上に被せた、
はは~んブーツの防水対策か?そう思って見てるとワシの胸中を察したかのようにヤツはこう言った。

 「この方法知ってるか? こうして靴にナイロン袋をかぶせて雨中服を履くと、ほら引っかからず簡単に履けるぢゃろ」

参った!
防水対策では無かった^_^;
ズボンを履く時に靴が引っかからないように袋を被せただけで、通した片足から袋を取るともう一方の靴に被せ直し足を通すと言う実に賢い方法だ。

ヤツのこう言う知恵は、駄洒落共々関心させられるなあ。



 〔 8 〕 hitoshi

松江市内に入ったが案内板がイマイチ微妙で松江城が分からん、
とうとうヤツが携帯のナビを起動させ後ろから右や左や言うのでその通り行ってるが感覚では真っ直ぐの様な気がするねんけどまあええか。

ヤツが言うにはおんちゃんからの情報で県庁の二輪駐車場に置くのが良いらしい、という事は県庁に向かえば良いのか、これで松江城と県庁と大きな目印が2つ出来たという事は案内板も2倍の確率で出てくるわけだから楽勝だろう。
しかし城らしき建物が見えんのう? 松江城は平城やったか? 後ろから

 「そこに県庁って書いてあるから左や」

言われるままに左折したけんど城らしきものは見当たらず代わりの市役所の案内看板が現れた、おい市役所と間違えとんのちゃうかおんちゃんよ~って言ったらヤツは あろう事か

 「いや県庁って言ってた 間違うはず無い ひょっとしたら市役所は県庁の建物に間借りしてるのかもしれんぞ」

ちょっとまて~!
どこの県に県庁の中に市役所が間借りしとるような事があんねん!笑いすぎてコケそうになったわ^_^;

 「オイオイこっちや 県庁と書いてあるやん市役所とは別やで」

当たり前や松江市民に怒られるわ!
え~っと入って右?真っ直ぐ? あっ!前方で手を振って駆け寄って来るのは紛れもなくおんちゃんぢゃ無いか(^O^)

 on 「こんにちは~ お疲れ様です こちらへどうぞ 駐車場はこちら側です」

案内されるまま建物の下へCBを乗り入れフロントブレーキを握り直立を保持すると、

後部座席のヤツが静かに立ち上がりわずかに左に荷重が掛かったと思うとスッとシートが持ち上がった。

サイドスタンドを蹴り出しゆっくりと車体を左に傾け車重をスタンドに預けると大きく息を吐き出す。

^_^ おんちゃん 恵ちゃん それと、、、久し振り 今日はおおきに来てくれて^_^


 「お疲れ様です」
 「ご無沙汰してます」
 「こんにちは」「何時に出てこられたのですか?」
 「2人乗り^_^;」
矢継ぎ早に質問が来るがまあええやん 会えて良かった 嬉しいわ^_^



 〔 9 〕 youko

あ~っ! こっちこっち ここで~す^_^
あれ?1台?
何かトラブルかなぁ~壊れちゃったとか?
どこからだろう 途中UPされてた写真も1台だったからおかしいと思ってたんだけど?

 k 「いや~驚いた?^_^ 彼がオートバイを買ったのでそれを取りに行く途中なんよ だから帰りはこのオートバイを俺が運転して帰るねん」

そうだったんですか~ ぢゃあどちらまで?

 h 「ファイナルや」

えっ? ファイナルってあの広島の?

 k 「そうそうあのファイナル あいちゃんとこ」

ええ~っ! でも それぢゃ ここ 松江ですよ?

 h 「そやで こいつがどしてもおんちゃんに会いたいちゅうて言いよるから来てん」

でも これから え~っ ぢゃあ急がなくてはいけませんねえ~

 k 「いやいや大丈夫 今夜は広島泊ぢゃけん観光する時間はある」

良かった ぢゃあ行きますか、こちらから上がると松江城へ行けますし、この奥のお寺からお札が出てきまして それが歴史的価値のあるものだったのでこの松江城の歴史的根拠が証明される事になり国宝指定される事になったんですよ。
こちらの方向から写真を撮ると綺麗に松江城が入りますからいいと思います。


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 k 「いや~ 参考になるわ ガイドさん付きっきりやもんな~^_^」

では中へ入りましょうか? あ あの~ 中へ入られますよね? お金要りますけど。

 h 「もちろんやおんちゃんが案内してくれるちゅうのにそないケチくさい事言うけ、誰がそんな事言うてんねん?」

い いや こないだ kさんのブログでそんな事書いて、、、

 k 「俺は歴史的事実を忠実に書いただけで^_^;」



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 h 「ええ~ これは ええやん こんなにたくさんのお宝品が展示してある城もそうそうないで、こりゃあ値打ちあるわ」


良かったです そう言ってもらえて

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 a 「じゃあそろそろご飯行きますか?」

 k 「そやね腹へってきたわ」

ぢゃあ出雲蕎麦のお店へ行きましょう 少し歩きますけど良いですか?

 k 「あびいろーどみたいやけど ひとり歩調が合っとらん」

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 a 「え~こんなんして歩いてますが座頭市ではありません」

 y 「あっ お蕎麦屋さん空いてるかな?」

 m 「置いて行きますよ 早く来てください」

 h 「ちょっと待って~ ズボンがずって~ 歩くの早くないかい?」





こちらが松江の名所 杖をついた松 通称 松杖 すなわち 「松江の松杖」

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 h 「ほんまけ~?」


天気が良ければお堀の遊覧船も良いんですかど、
あそこに見える橋は違いますけど向こうっ側の橋は低くて遊覧船の屋根が当たっちゃうんで、通る時は遊覧船の屋根を下げるんですよ。


 k 「へえ~ 屋根をねえ」

 h 「屋根だけに なかなか やんネ~」


わあ~(^^♪さすがです

 k 「なに?感心し過ぎ ちゃうん(-_-;)」


でもお時間あれば是非とも遊覧船乗っていただきたいです 
それも晴れの日にここから眺める松江城は最高です!

 k 「そら波も立たず気持ちいいやろ 遊覧船は 揺~らん船 ってね(^-^;」

きましたね~ こうでなくっちゃ(^^♪

 m 「ふふ(^^;)」


 a  「もう雨は降らないでしょう」

 k  「そやなあ~雨中服はもうええと思う」

 m  「気をつけて行ってくださいね」

 h 「ありがとうめぐみちゃんも今度は大山やな、おい もうここから広島まですぐやんな? そろそろ行くか」

 k  「ありがと ほならまたね」


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こうして滋賀から来たおっさん2人乗りのオートバイは、
まだ乾ききって無い県庁駐車場を市役所の方向へ向かって出て行くのでした、
通りに出て右に曲がって行く二人に見える様 最後に3人で大きく手を振った。






 第三幕 【 広島 】
 


 〔 10 〕 hitoshi

あんな~この辺のはずやねん

 「あ~! あったあった今の左や曲がれ!」

あほ!そんな急に曲がれるかい! よしここの駐車場を入れるど

 「あはは ここどこか中古車屋さんみたいやで でもどうやって行く? もうここから歩道押した方が早いど」

おう そうするわ
おっ!重いなあ相変わらず
まあ今回もヤツが後ろから押してくれてるからええけど、1人やったら押せんど 
それも今日まで、もうすぐそこにワシのWが待っとるし。

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おっ?向こうで飛び跳ねちょる女子がおるけどあれは?

やっぱりあいちゃんけ~
お~い 押してきたど(^-^;

 あい 「あ~!! やっぱり~! どっかで見たような おかしな人 がバイク押しとる思とったんよ や~っぱしやまちゃんぢゃったんや~ いらっしゃ~い」

いや~やっと着いたなあ~ おう原くんかねやんご無沙汰やな ふう~

 原 「お疲れさんです 遠い所をご苦労様です」

おお~社長 こんにちは 来ましたでえ~

 社長 「どうも遠い所をお疲れぢゃったねえ~ すぐ分りましたか?」

いやあ~ だいたいは分ってたんですけど そこで通り過ぎてしもて ヤツが言うの遅かったから そこの車屋さんでUターンしてきましてん。

 社長 「そうですか ああそこね そのまま まあ~っすぐ行って回ってくりゃ良かったんぢゃがのう ええ直線もありますきに 試運転に丁度ええですよ ほんで これですわ」

いやあ~やっと会えたなあ~ キレイやん あいちゃんが写真送ってくれたんみててきれいや思ってたけど 実物はもっとキレイや なあ!

 k 「うん ぴかぴかや ほんで やまちゃんって書いてあるやん」

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 社長 「ようひかっちょるぢゃろ かねやんが一生懸命みがいちょったき」

ほんまありがとう社長 ありがとうかねやん(^^♪

 社長 「まあ 説明はあとで まあ一服しとってください」

あれは?2スト?

 あい 「うんあれは今日納車しよるバイクぢゃけん あのこ免許取りよって始めてんのバイクぢゃけ」

 k 「初めてであれけ?2スト」

 あい 「うん あれが良いって言いよるけ探したんよ 大丈夫ぢゃろか(^-^; 写真写真」

 あい 「これがうちの納車儀式ぢゃけん 次はやまちゃんの番ぢゃけ まっとってね」

ほうか~こうやって一台一台送り出すんやな そやけどワシはこのW気に入ったわ~

 k 「これで堂々と足開いて乗れるのう」

 あい 「きくにいコーヒー入れるけん飲むね」

 k 「さんきゅ」

 岡本 「どうも!おひさしぶり」

おお~来てたんけ その節はお世話かけましたなあ 

 岡本 「仕事終わって飛んできました 今日来られるって聞いたもんぢゃけ 楽しみにしとったんですよ 明日時間あれば呉の方にも寄って下さい」

 k 「呉かあ~びみょうやな~明日の朝のお目覚め次第 って言うか今夜の彼の飲み方次第とも言える」

いやあ~明日はこのままツーリングで湯郷温泉行く予定やねん 入らんけどよ

 大野 「ああっ? なんで? ああっ! ご無沙汰です」

おお~こんにちわ 誰やったかなあ~ 一緒に飲んでたなあ~まあ 久しぶり

 あい 「きくにい コーヒー入ったよ ああ大野君来とったんけ」

あいちゃん彼は?

 あい 「うん大野君 たまたま来よったけ しまなみでも一緒ぢゃったろ~ まあええわ大野君も今夜おいでね やまちゃんの納車歓迎会するけ~」

 大野 「ええ ええの? いく いくう~ (^^♪」

 原 「そろそろ始めましょか?」

 あい 「ぢゃあやまちゃんの番ぢゃけ やまちゃんの W 納車儀式ぢゃ~ ぱちぱち 」

 原 「どうぞ こちらに出しますけん 跨りよってください」

 あい 「や~まちゃん 写真撮りよるけ ポーズ決めてね」


行くぞ~ 待っちょれよ~ まだまだ  わしら青春まっしぐらぢゃ~

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 k 「彼が高校生の頃 Wとキャプトンの意味も判らず ただ憧れていたオートバイがあった。 
その憧れのオートバイを今こうして手に入れた。 
今こうして? 
そう いまこうして なんだよ 

だって今までに手に入れるという事がとても難しい状況でも無かったはずだし 
そしてこの地 広島でしか手に入らなかった理由も無い  

なのに 今こうしてなんだ?
それを考えると この不思議なご縁がとても貴いものであると実感する

高校生の頃 いまこうして憧れのオートバイに跨っている自分の姿を想像できたであろうか?
遠い昔の自分に語り掛けているのか 
彼の指さす先には きっと甘くて酸っぱい高校生の彼が見えていたに違いない。


つづく 


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